川越市議によるセクハラ事件・女性職員へのハラスメント認め和解
お知らせ2022年10月11日
川越市議(当時現職)が女性職員に対してセクハラ等をしたかどうかが争われていた裁判で、10月6日、東京高裁において、元市議がセクハラを含む複数回のハラスメント行為をおこなった事実を認め、女性に精神的苦痛を与えたことを真摯に反省して謝罪し、慰謝料を支払うことを内容とする裁判上の和解が成立しました。
本件については、今年1月、一審のさいたま地裁川越支部が、女性職員の訴えをほぼ認めて元市議に110万円の賠償を命じる判決を宣告し、元市議が控訴していました。
当事務所の弁護士も弁護団に所属する上記事件において、元市議が被害女性に対して謝罪、慰謝料を支払うこと等を内容とする和解が成立しました。
本件は、加害者であるはずの元市議が、セクハラ加害者と公表され名誉を傷つけられたとして、女性職員を訴えたことで裁判が始まりました。
勇気を出して声をあげた被害女性を訴えるという理不尽な訴訟提起でしたが、被害女性もセクハラ被害等の慰謝料を求めて反訴を提起、一審は女性の主張をほぼ認め、高裁においても勝利的和解となりました。
解決までに数年の月日を要しましたが、被害者を決して泣き寝入りさせないという弁護団の目的を達成することができたことが何よりでした。